対面証券とネット証券を両方使って分かった違い|私が使い分ける理由

私はネット証券のSBI証券を15年以上使っています。

一方、ここ数年で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、いちよし証券という対面証券も使うようになりました。

最初から「ネット証券と対面証券を使い分けよう」と考えていたわけではありません。

それぞれ、使い始めた理由が違います。

現在の私の結論はかなりシンプルです。

買いたい商品が決まっているなら、ネット証券。

何を買うか迷っている、商品の説明を聞きたい、売り時について自分以外の意見も聞きたいなら、対面証券。

どちらが上というより、証券会社に何を求めるかで使い分けています。

目次

結論|自分で決められるならネット証券、意見を聞きたいなら対面証券

現在利用している3社を整理すると、こうなります。

証券会社種類利用歴主な使い方
SBI証券ネット証券15年以上国内個別株、長男のIVV、投資信託、NISA
三菱UFJモルガン・スタンレー証券対面証券約3年AT1債、米国STRIPS債
いちよし証券対面証券約2年投資信託

私の場合、自分で商品を選び、自分のタイミングで売買・積立するならSBI証券。

一方で、商品の提案や説明を受けたい場合や、売却判断について別の視点が欲しい場合は対面証券、という使い分けです。

一般的にも、ネット取引は情報収集から注文まで自分で行う一方、対面取引では営業担当者から情報提供や商品の提案を受けられます。手数料は一般にネット取引の方が割安です。

SBI証券を15年以上使って感じる最大のメリットは「自分で完結できる」

SBI証券を使っていて一番便利だと感じるのは、自分のタイミングで全部完結できることです。

私は平日は仕事があります。

そのため、投資についてゆっくり考えるのは週末になることも多いです。

土日に「この銘柄を買おう」「積立額を変えよう」「NISAの設定を見直そう」と思ったら、注文を入力したり、積立設定を変更したりできます。

もちろん、国内株式市場そのものが土日に開いているわけではありません。

それでも、週末に考えたことを、そのまま注文や設定まで進められる。

これはかなり便利です。

担当者へ電話する必要もありません。

予定を合わせる必要もありません。

自分で考えて、自分で実行して、自分で完結できる。

これが、私にとってネット証券の一番大きなメリットです。

なお、SBI証券そのものについて、15年以上使って感じたメリット・デメリットは別の記事でまとめています。

ネット証券の弱点|商品選びも売買判断も自分で行う

一方で、自由であることは、自分で判断しなければならないということでもあります。

ネット証券では、対面証券のように担当者から継続的な商品提案や説明を受けることは基本的にありません。

そのため、何を買うか、いつ買うか、いつ売るか。基本的には自分で調べ、自分で判断する場面が多くなります。

私はこれまで個別株で大きな失敗もしてきました。

ネット証券が悪かったわけではありません。

ただ、自分で自由に売買できるからこそ、自分の判断が間違っていてもそのまま実行できる。

これは、ネット証券の便利さと表裏一体だと思っています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券を使い始めた理由は「AT1債を買いたかったから」

私が三菱UFJモルガン・スタンレー証券を使い始めた理由は明確です。

AT1債を購入したかったからです。

本業の顧問先でAT1債を運用している方から紹介を受け、私自身もAT1債に興味を持ちました。

当時の私は、AT1債を購入するには対面での商品説明が必要で、通常のネット証券では購入できないと認識していました。

そのため、AT1債を購入するには対面証券を利用するしかないと思っていました。

そこで三菱UFJモルガン・スタンレー証券との取引を始め、2022年12月にAT1債を購入しました。

後から、ネット証券にもIFA経由の債券取引があると知った

その後、私は別の選択肢があることを知りました。

楽天証券やマネックス証券にはIFAサービスがあり、IFAを通じて債券取引の相談ができる仕組みがあります。

つまり、「ネット証券だから、担当者を介した債券取引はできない」というわけではありません。

ただし、AT1債の具体的な取扱銘柄や購入条件は時期やIFAなどによって異なります。

そのため、「IFA経由なら必ずAT1債を買える」という意味ではありません。

当時の私はこうした選択肢を知らず、AT1債を買うなら対面証券しかないと思っていました。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券との付き合いは、それほど深くない

三菱UFJモルガン・スタンレー証券については、「担当者に日常的な投資相談をしたい」「定期的に商品提案を受けたい」という目的で利用しているわけではありません。

目的は最初から、AT1債を購入することでした。

現在は、AT1債から受け取ったクーポンなどを原資に米国STRIPS債も購入しています。

ただ、それ以外のお付き合いはそれほど深くありません。

私にとって三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、買いたい商品があり、その商品を購入するために使い始めた証券会社という位置づけです。

いちよし証券は「一度、対面証券と付き合ってみたかった」

いちよし証券を使い始めた経緯は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券とは違います。

仕事で知り合った担当者から提案を受けたことがきっかけでした。

私はそれまで長年ネット証券を中心に使っていました。

そこで、一度、対面型の証券会社と付き合ってみたいという気持ちもありました。

ただし、私は個別株ではかなり失敗しています。

そのため、「個別株ではなく、投資信託を中心に提案してほしい」と伝えました。

現在、いちよし証券では投資信託を保有しています。

いちよし証券のメリット|自分では選ばなかった商品を知ることができた

約2年間使ってみて、一番良かったと感じるのは、担当者が商品を選んで提案してくれることです。

SBI証券では、自分で商品を検索し、「これを買う」と決めなければ始まりません。

一方、いちよし証券では、SBI証券だけを使っていたら、自分では選ばなかったであろう投資信託を知ることができました。

これは対面証券を使ったからこその経験でした。

現在、その投資信託の運用成績も良いため、現時点では結果も含めて総合的に満足しています。

ただし、これは「対面証券なら手数料が高くても必ず良い運用結果になる」という意味ではありません。

運用成績は相場環境や商品そのものにも左右されます。

あくまで、私自身が現在保有している商品については満足している、という話です。

いちよし証券のデメリット|定期的な連絡や面談が負担になることもある

一方、対面証券ならではの面倒さも感じています。

定期的に連絡があります。

こちらが仕事で忙しくても、「一度お会いしましょう」という話になることがあります。

また、もう投資信託を追加購入するつもりはないと思っていても、新しい商品を勧められることがあります。

これは、必要なときだけ自分で操作するネット証券とはかなり違います。

商品提案を受けられることはメリットです。

その代わり、提案を受けるための付き合いも発生する。

ここは実際に対面証券を使ってみて感じたデメリットです。

対面証券には「売り時の判断材料」も期待している

私が対面証券に期待しているのは、何を買うか提案してもらうことだけではありません。

もう一つあります。

売り時について、自分以外の意見を聞くことです。

例えば、「今後は価格が下がる可能性がある」「現在の価格水準はかなり高い」「利益確定を検討してもいいのではないか」といった意見です。

もちろん、担当者が将来の株価や債券価格を正確に予測できるわけではありません。

担当者から説明や意見を聞いたとしても、投資結果が保証されるわけではありません。

最終的に売るかどうかを決めるのは自分です。

それでも、自分以外の視点を一つ増やせることには価値を感じています。

私自身、買うときだけでなく、いつ売るかも難しいと感じるからです。

買いたい商品が決まっているなら、私はネット証券を選ぶ

では、同じ商品をネット証券でも対面証券でも購入できるなら、どちらを選ぶか。

私なら、ネット証券を選びます。

買いたい商品がすでに決まっている。

商品内容も自分なりに理解している。

あとは購入するだけ。

その状態なら、担当者を介さず、自分のタイミングで取引できる方が便利です。

手数料についても、一般にネット取引の方が対面取引より割安です。

何を買うか決まっていないなら、対面証券で話を聞く

逆に、「投資したいけれど、何を買えばいいのか決まっていない」のであれば、対面証券で担当者の話を聞く価値はあると思っています。

商品の候補を出してもらう。

特徴を聞く。

リスクを確認する。

自分では見つけなかった商品を知る。

そのうえで判断する。

これが、私が対面証券に期待する役割です。

正直なところ、対面証券で説明を聞いて十分理解した後、同じ商品をネット証券でも買えるのであれば、ネット証券で購入することを考えるかもしれません(笑)。

ただし、すべての商品が同じ条件で購入できるわけではありません。

対面証券やIFA経由でしか扱っていない商品もあり、手数料や購入条件も異なります。

そのため、「説明は対面、購入は必ずネット」という話ではありません。

対面証券の高い手数料は「提案・説明料」と考えている

対面証券を使って感じる大きなデメリットは、手数料が高いことです。

一般的にも、対面取引よりネット取引の方が手数料は割安です。

私自身も、高いとは思っています。

ただ、私はその差額を、商品提案や説明を受けるための料金と考えています。

自分では選ばなかった商品を知る。

商品の特徴やリスクの説明を受ける。

売却について別の視点を得る。

そこに価値を感じるなら、一定のコストを払う意味はあると思います。

一方、自分で商品を選べて、自分で判断して購入できるなら、高い手数料を払う必要性は下がるとも考えています。

少額ならネット証券、大きなお金なら私はまず説明を聞く

今の知識を持ったまま、投資をゼロから始めるならどうするか。

これは、投資する金額によって変えると思います。

あまり大きなお金を動かさないのであれば、私はまずネット証券で始めます。

自分で調べながら少額で経験する。

週末に勉強する。

分からないことを一つずつ調べる。

そして、自分で注文する。

この方法で十分だと思います。

一方、最初から大きな金額を動かすのであれば、私ならまず対面証券で商品の説明を聞くことも選択肢にします。

手数料は高くても、商品の仕組み、リスク、他の選択肢。こうした点を第三者の説明も聞いたうえで判断したいからです。

もちろん、対面証券で説明を聞けば損をしないという意味ではありません。

最終的な判断と結果は、自分自身が負うことになります。

それでも私は、大きなお金ほど、「知らなかったまま投資する」ことを避けたいと考えています。

私の結論|対面証券は「正解を教えてもらう場所」ではない

ネット証券と対面証券。

両方を使った現在の私の結論は、どちらか一方を選べばいいわけではない、です。

私の場合は、

買いたい商品が決まっている → ネット証券

何を買うか迷っている → 対面証券で説明を聞く

売り時を考えたい → 対面証券の意見も判断材料にする

という使い分けです。

ただし、対面証券は「正解を教えてもらう場所」ではありません。

担当者の提案が必ず正しいわけでもありません。

私が対面証券に求めているのは、自分以外の視点を増やすことです。

その意見を聞いたうえで、最終的には自分で判断します。

まとめ|ネット証券は「自由」、対面証券は「自分以外の視点」

私にとって、ネット証券の一番の魅力は、自分のタイミングで、自分で完結できることです。

週末でも注文入力や積立設定の変更ができます。

自分で考えたことを、そのまま実行できます。

一方、対面証券では、担当者から商品提案や説明を受けられる。

売却についても、自分以外の意見を聞くことができます。

その代わり、手数料は高い。営業担当者との付き合いも発生する。というデメリットがあります。

現在の私は、買いたい商品が決まっているならネット証券。

まとまった金額を動かすときや、自分以外の意見も聞きたいときは、私は対面証券も選択肢にします。

という考えです。

ネット証券と対面証券のどちらが優れているかではなく、自分が証券会社に何を求めているのか。

それによって使い分けるのが、自分には一番合っています。

※本記事は筆者自身の証券会社利用経験を紹介するものであり、特定の証券会社や金融商品の利用・購入を推奨するものではありません。取扱商品、手数料、購入条件、サポート内容等は変更される可能性があります。利用時には各社の公式情報をご確認ください。

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