米国STRIPS債を約887万円購入|2046年に15万ドルで償還、現在は含み損でも後悔しない理由

私は現在、妻と法人で、2046年2月15日の満期時に合計150,000ドルで償還される米国STRIPS債を保有しています。

円換算の取得額は、

妻:約289万円

法人:約598万円

合計:約887万円

です。

実際に投じた外貨ベースの金額は合計56,235ドルです。

私がSTRIPS債を買った理由は、長期金利が下がって価格が上がれば途中売却し、そうならなければ2046年の満期まで保有できると考えたからです。

ところが購入後も米国の長期金利は高い水準が続いています。

妻が保有するSTRIPS債は、2026年8月21日時点で取得単価36.51に対して時価単価35.46。外貨ベースでは▲525ドル、▲2.88%の含み損です。

それでも、私は今のところ購入を後悔していません。

なぜクーポンが入ってこない債券に約887万円を投資したのか。

妻と法人で異なる購入理由、購入後の長期金利と債券価格の動き、途中売却時に無視できないスプレッド、そして為替リスクまで、実際の数字で紹介します。

目次

結論|約887万円で、2046年に合計15万ドルで償還されるSTRIPS債を購入

まず、現在保有しているSTRIPS債を整理します。

項目実績
円換算取得額合計約887万円
外貨ベース取得額56,235ドル
満期時償還額150,000ドル
満期2046年2月15日
妻分取得単価36.51
2026年8月21日時価単価35.46
妻分外貨評価損益▲525ドル(▲2.88%)
現在の評価特に後悔していない

妻と法人の内訳は次のとおりです。

項目妻法人
満期2046年2月15日2046年2月15日
満期時償還額50,000ドル100,000ドル
取得単価36.5137.98
外貨ベース取得額18,255ドル37,980ドル
円換算取得額約289万円約598万円
購入時期2025年1月2024年5月
購入時為替157.95円/ドル約157.36円/ドル※
クーポンなしなし

妻分は、SBI証券の注文履歴で2025年1月11日に注文したことを確認しています。

満期時償還額50,000ドル、取得単価36.51、注文時為替は157.95円/ドルでした。

法人分は2024年5月30日に、満期時償還額100,000ドル、取得単価37.98で購入しています。

※法人分の約157.36円/ドルは、円換算取得額5,976,533円を外貨ベース取得額37,980ドルで割って逆算した参考値です。

つまり、現在15万ドルを保有しているという意味ではありません。

56,235ドルで取得したSTRIPS債を2046年2月15日の満期まで保有した場合、合計150,000ドルで償還されるということです。

さらに、これはドルベースの話です。

日本円で最終的にいくらになるかは、満期時の為替によって変わります。

STRIPS債はクーポンなし|割引価格で買い、2046年の満期時に100で償還される

STRIPS債について、この記事を読むために必要な範囲だけ簡単に説明します。

一般的な利付債は、保有期間中に定期的なクーポンを受け取ります。

一方、STRIPS債には保有中のクーポンがありません。

額面100に対して割り引かれた価格で購入し、満期まで保有すると100で償還される仕組みです。

私の場合は、

法人:37.98

妻:36.51

で購入しました。

数字だけを見ると、「30台で買ったものが100になるなら、かなり増えるのでは?」と思うかもしれません。

ただし、100で償還されるのは2046年2月15日です。

購入から約20年かけて満期を迎える長期の投資であり、短期間で30台が100になるという話ではありません。

STRIPS債は、今クーポンを受け取る代わりに、購入価格と将来の満期償還額との差を取りにいく債券と考えると分かりやすいと思います。

ただ、私がSTRIPS債を選んだ理由は、満期まで保有することだけではありませんでした。

金利が下がれば途中売却、下がらなければ2046年まで保有する

私がSTRIPS債に魅力を感じたもう一つの理由が、長期金利が下がったときの価格上昇です。

債券価格と金利は、基本的に逆方向に動きます。

長期金利が下がる → 債券価格は上がる

長期金利が上がる → 債券価格は下がる

という関係です。

さらに、クーポンを途中で受け取らない長期のSTRIPS債は、一般的に同程度の残存期間の利付債よりも、金利変動による価格の動きが大きくなりやすい特徴があります。

購入時には、「米国の長期金利が大きく下がれば、STRIPS債の価格も大きく上がる可能性がある」と考えました。

ただし、「これから米国長期金利は必ず下がる」と強く予想していたわけではありません。

私の感覚は、「長期金利が下がればラッキー。下がらなくても満期まで持てばいい」でした。

長期金利が下がり、STRIPS債の価格が十分に上がれば途中売却を検討する。

そうならなければ、そのまま2046年2月15日の満期まで保有する。

購入時から、この2つの選択肢を考えていました。

法人で約598万円購入|AT1債のクーポンを再投資した

最初に購入したのは法人です。

法人分の購入資金は、もともと保有しているAT1債から受け取ったクーポンでした。

私は法人でAT1債を40万ドル保有しています。

そこから受け取ったドルのクーポンが貯まってきたため、「この資金を次にどうするか」を考えました。

AT1債を追加購入することも選択肢でした。

ただ、私が取引していたAT1債は20万ドルが最低ロットと聞いており、当時はそこまで資金が貯まっていませんでした。

そこで、クーポンを現金のまま置いておくのではなく、別の債券へ再投資することにしました。

選んだのが、2046年2月15日満期の米国STRIPS債です。

2024年5月30日に、

満期時償還額:100,000ドル

取得単価:37.98

外貨ベース取得額:37,980ドル

円換算取得額:5,976,533円

で購入しました。

AT1債は、保有している間にクーポンを受け取る債券です。

一方、STRIPS債にはクーポンがありません。

同じ債券でも、私の中では役割が違います。

AT1債から生まれたクーポンを、今度は将来の償還額や途中の値上がりを狙うSTRIPS債へ再投資したという流れです。

妻は約289万円購入|高配当株への偏りを少し抑えたかった

妻がSTRIPS債を買った理由は、法人とは違います。

妻の資産は、高配当株を中心に運用しています。

STRIPS債を購入する頃には株式市場の状況がかなり良く、妻の保有株にも含み益が出ている銘柄が増えていました。

そこで私は、「このまま株価が上がり続けるとは限らない」と考えました。

高配当株だけに資産が偏っている状態よりも、一部を債券へ振り分けた方がいいのではないか。

そう考えて、2025年1月11日に妻名義でも同じ2046年満期のSTRIPS債を購入しました。

満期時償還額:50,000ドル

取得単価:36.51

外貨ベース取得額:18,255ドル

購入時為替:157.95円/ドル

円換算取得額:約289万円

です。

ところが、その後も日本株は上昇しました。

結果だけを振り返れば、この約289万円を債券へ振り分けず、高配当株のまま持っていた方が資産評価額は伸びていた可能性があります。

これは少し悩ましい結果です。

ただ、当時の私は株価の天井を当てようとしていたわけではありません。

妻の資産が高配当株に偏っていたため、その一部を債券へ分散することが目的でした。

ですから、結果だけを見て、「債券を買ったのは失敗だった」とは考えていません。

今振り返っても、この判断を特に後悔していません。

法人購入時は20年債4.76%、妻購入時は5.04%だった

今回、購入した時期の米国長期金利も改めて確認しました。

法人が購入した2024年5月30日の米国債利回りは、

20年:4.76%

30年:4.69%

でした。

一方、妻が注文した2025年1月11日は土曜日だったため、直前営業日の2025年1月10日の利回りを見ると、

20年:5.04%

30年:4.96%

でした。

法人購入時妻購入時
基準日2024年5月30日2025年1月10日
20年国債利回り4.76%5.04%
30年国債利回り4.69%4.96%
STRIPS債取得単価37.9836.51

妻が買った時期の方が米国長期金利は高く、同じ2046年2月15日満期のSTRIPS債を法人より低い単価で購入しています。

自分自身の購入価格を比べても、金利が上がると債券価格が下がるという関係が分かります。

期待していた金利低下はまだ起きていない

では、購入後に長期金利は下がったのか。

今のところ、期待していたような大きな低下は起きていません。

2026年8月7日時点の米国債利回りは、

20年:5.20%

30年:5.19%

でした。

法人購入時の20年4.76%、妻購入時の5.04%と比べても、高い水準です。

つまり、私が購入時に考えていた、「長期金利が下がれば、STRIPS債が大きく値上がりする」という上振れシナリオは、少なくとも今のところ実現していません。

ただ、もともと金利低下だけに賭けて購入したわけではありません。

長期金利が下がらなければ、そのまま満期まで保有する。

この考えは購入時から変わっていません。

2026年8月時点の時価単価は35.46|妻分は▲2.88%の含み損

妻が購入したときの取得単価は36.51です。

これに対して、2026年8月21日時点でSBI証券の保有画面に表示されている時価単価は35.46でした。

外貨ベースの評価損益は、

▲525ドル

▲2.88%

です。

つまり、購入後に大きく値上がりしたどころか、妻分については現在、外貨ベースで少し含み損になっています。

ただし、この35.46という数字には注意が必要です。

35.46で実際に売却できるとは限らないからです。

時価35.46でそのまま売れるわけではない|途中売却ではスプレッドも確認する

これは、私が債券を保有するうえでかなり重要だと感じている点です。

SBI証券の保有画面には、時価単価35.46と表示されています。

しかし、その価格でそのまま売却できるとは限りません。

債券は、株式のように取引所で一つの価格が付いている商品とは異なり、証券会社との相対取引になる場合があります。

相対取引では、社内時価や市場環境、流動性、取引金額などをもとに、実際の購入価格・売却価格が提示されます。

そのため、画面上の評価価格と、実際に売買できる価格は一致するとは限りません。

また、債券は「手数料無料」と表示されていても、取引価格そのものに証券会社側のコストが反映されていることがあります。

これは購入時にも売却時にも関係します。

そのため、購入してすぐ売却しようとすれば、債券市場そのものがほとんど動いていなくても、買値と売値の差によって損失になる可能性があります。

途中売却するときにも同じことが言えます。

今後、長期金利が下がってSTRIPS債の表示時価が大きく上昇したとしても、「画面上では利益が出ているから売ろう」とは判断できません。

私が見るのは、実際に証券会社から提示される売却価格です。

その価格で、本当に十分な利益が残るのかを確認します。

さらに円貨へ戻す場合には、為替側のスプレッドも考える必要があります。

私が考えている、「長期金利が下がってSTRIPS債が値上がりしたら途中売却する」という出口戦略でも、表示された時価だけではなく、最終的に実際いくらで売れるのかまで確認して判断するつもりです。

この点は、実際に債券を保有してみて、出口戦略上かなり重要だと感じています。

妻分は含み損。それでも今のところ購入を後悔していない

2026年8月21日時点で、妻分のSTRIPS債は外貨ベースで▲525ドル、▲2.88%の含み損です。

期待していたような長期金利の大幅な低下も、まだ起きていません。

それでも、私は購入したことを特に後悔していません。

理由は、途中の値上がりだけを期待して買ったわけではないからです。

長期金利が下がって価格が十分に上がれば途中売却する。

そうならなければ、そのまま2046年2月15日の満期まで持つ。

最初からそう考えていました。

満期まで保有した場合、ドルベースでは購入価格と満期時の償還額から決まる利回りで運用されます。

途中の評価価格が下がっていても、満期まで保有するのであれば、その時点の含み損を確定する必要はありません。

もちろん、途中売却する場合は話が違います。

その場合は、満期保有時に想定した利回りではなく、実際の売却価格によって投資結果が変わります。

最大の不確定要素は為替|満期時15万ドルでも円でいくらになるかは分からない

もう一つ、大きな不確定要素があります。

為替です。

妻と法人で保有するSTRIPS債は、2046年2月15日の満期時に合計150,000ドルで償還される予定です。

しかし、その150,000ドルが日本円でいくらになるかは、そのときの為替次第です。

単純計算すると、

満期時の為替150,000ドルの円換算額
1ドル100円1,500万円
1ドル130円1,950万円
1ドル150円2,250万円

となります。

今回、妻も法人も1ドル157円台という円安の時期に購入しています。

満期時に大幅な円高になっていれば、ドルベースでは想定どおりでも、円ベースで見た利益は小さくなる可能性があります。

逆に、円安であれば円換算額は大きくなります。

つまり、2046年2月15日の満期まで保有した場合、ドルベースでは購入価格と満期時償還額から結果を考えられますが、円ベースの最終損益までは確定していません。

これは米ドル建てSTRIPS債を保有するうえで、大きなリスクだと考えています。

STRIPS債は私にとって「待てる債券」

実際に保有してみて、STRIPS債は私にとって、すぐに結果を出さなくてもいい債券という位置づけになっています。

長期金利が下がれば、価格上昇を狙う。

十分に値上がりしたら、実際の売却提示価格を確認して途中売却を検討する。

そうならなければ満期まで保有する。

私の感覚では、「長期金利が下がればラッキー。下がらなくても満期まで待てばいい」です。

もちろん、誰にでも向いている商品だとは思いません。

クーポンはありません。

途中の価格変動も大きくなる可能性があります。

為替も動きます。

売買時にはスプレッドもあります。

そして2046年まで保有するとなれば、非常に長い投資です。

ただ、すぐに使う予定のない資金を長期間置いておける私にとっては、選択肢の一つとして合っていると感じています。

まとめ|現在は含み損でも、購入を後悔していない

妻と法人で購入した米国STRIPS債は、円換算取得額が合計約887万円。

2046年2月15日の満期時には、合計150,000ドルで償還される予定です。

妻分は2026年8月21日時点で、取得単価36.51に対して時価35.46。

外貨ベースでは▲525ドル、▲2.88%の含み損です。

期待していた長期金利の低下も、まだ起きていません。

それでも、今のところ購入を後悔していません。

長期金利が下がって十分に値上がりすれば、実際の売却提示価格を確認して途中売却する。そうならなければ2046年2月15日の満期まで持つ。

購入時から、この考えは変わっていません。

今後、本当に米国長期金利が下がったとき、STRIPS債の価格がどこまで動くのか。

そして、実際の売却提示価格を見て、私は途中売却するのか。

その結果も、このブログで公開していきたいと思います。

※本記事は筆者自身の投資経験を紹介するものであり、米国国債やSTRIPS債の購入を推奨するものではありません。債券価格は金利、為替、市場環境などによって変動します。また、実際の売買価格には証券会社の取引コスト等が反映される場合があります。

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